ここではアリセプト(ドネべジル)の効果や副作用、用法容量、アリセプト服用後の事例や評判を紹介します
もくじ
アリセプト(ドネべジル)の効果
アリセプト(ドネべジル)は、脳での神経の伝わりをよくする効果が期待できる薬です
物忘れがはげしくなる、同じことを繰り返す、判断ができにくくなるなどの認知症の症状の進行を遅らせます。このことにより、介護者の負担を軽くすることが期待できます
普通の錠剤や細粒、OD錠、ゼリー剤等があります
アリセプトOD錠(口腔内崩壊錠)
OD錠は、口腔内崩壊錠といい、ロの中ですばやく形が崩れるため飲みやすい錠剤です。少量の水で飲み込むことができます。そのため、お薬の性質上表面が少しザラついていることもあります。OD錠は飲む直前までシートから取り出さないでください
アリセプト内服ゼリー剤
ゼリー状の薬もあります。常温で3年間の使用期限を保証するため、エージレス(脱酸素剤)をアルミ袋内部に糊付けしています
多彩な剤形が準備されているので患者さんの状況に合わせた剤形の選択が可能です。原則は口腔内崩壊錠(OD錠)でしょう。細粒も使用方法を考えると便利な剤形です
アリセプトの用法・用量(軽度〜高度アルツハイマー型認知症)
アリセプトはいつ、服薬してもよい薬です。朝食後でもあるいは夕食後でもかまいません。しかし1日のなかで服薬する時間帯はー定にしたほうが飲み忘れは少ないです
1日1回3mgから開始し、1から2週間後に5mgに増量し経口投与します。高度アルツハイマー型認知症には5mgで4週以上経過後に10mgに増量し経口投与します。なお症状により適宜減量します
細粒:通常、成人には1日1回0.6gから開始し、1〜2週間後に1.0gに増量し経口投与します。高度アルツハイマー型認知症には、1.0gで4週間以上経過後に2.0gに増量します。なお症状により適宜減量します
アリセプト使用の注意点
①中核症状の進展抑制効果といわれますが、服用によって臨床症状が著明に改善したと感じる事例はそれほど多くはありません。多くの事例では、服薬していても症状に変化がないと感じる家族が多いです
②記憶障害の改善効果よりも患者さんの意欲や感情、行動面での改善効果を認めることが多いです。具体的には元気になってきた、活発になった、口数が多くなってきた、やらなくなったことを再び行うようになったなど日常生活上での変化を認めることが多いです
③アリセプトを服薬すると元に戻る、劇的に改善すると期待し過ぎる場合も考えられます。アリセプトは症状の進行を抑える薬ですが、服薬しても症状が著明に変化することはそんなに多くはありません。しかし、アルツハイマー型認知症が進行性の病気であることを考えますと、症状が進まないことも効果の1つといえるかもしれません。気長に服薬を継続していきましょう
アリセプトの副作用
アリセプトの副作用で最もみられやすいものは吐き気や嘔吐、胃部不快、食欲不振などの消化器系の副作用です。服薬開始直後からみられることが多いです
一方、服薬後数週間してみられることはほとんどないと言われています。消化器系副作用がみられるときには胃薬などを併用するとよいでしょう。開始後、なにか不都合なことが出現したら医師に相談しましょう
消化器系副作用
服薬開始時に吐き気や嘔吐、胃部不快、食欲低下、腹部膨満、下痢などがみられます
循環器系副作用
徐脈や心ブロック、QT延長などがみられることがあります。徐脈傾向の方は注意が必要です
服用で効果がみられた事例・評判
- 効果がみられた事例①辞めていた絵を再び描くようになった(71歳、女性)
- 効果がみられた事例②笑顔がみられるようになった、趣味が再びできるようになった(73歳、女性)
- 効果がみられた事例③アリセプト服用前は「病院なんて行かない」と言っていたのに「病院へ行く」と言うようになった(69歳、女性)
- 効果がみられた事例④自ら進んで出かけるようになった(80歳、男性)
- 効果がみられた事例⑤ゴミ出しの日を間違えないようになった(76歳、女性)
- 効果がみられた事例⑥落ち着いてきた、幻視や夜独語が減った(74歳、男性)
- 効果がみられた事例⑦表情がよくなった、変なことを言わなくなった(63歳、女性)
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