ここではレミニール（ガランタミン)の効果や副作用、用法容量、レミニール（ガランタミン)服用後の事例や評判を紹介します
もくじ
レミニール（ガランタミン)の効果
出典：www.janssen.co.jp
レミニール（ガランタミン)には①アセチルコリンエステラーゼ阻害作用と、②ニコチン性受容体と異なる部位に結合しシグナル感受性を亢進するアロステリック活性作用（APL)があります
軽度から中等度アルツハイマー型認知症が適応になります。認知症の進行を遅らせる可能性をもつ薬です
レミニールの臨床効果などについての基本的な事柄はアリセプトと同様です
参考アリセプト（ドネべジル)の効果や副作用、服用後の事例や評判は？
アルツハイマー病は、現在の医学では根治的な治療法がいまだ見出されていない疾患です
レミニールの服薬で認知症を元に戻したり改善することはできません。
3年後には家族の顔がわからなくなる状態を5年後までなんとかわかるように維持する効果を期待する薬です。しかし、薬の効果に過大な期待をしてはいけません。認知症における薬物療法の役割は1/10位しかありません
大切なことは、薬によらないご家族の上手な介護、適切な対応です。上手な介護によつて認知症の進展はかなり抑えられるといわれています。レミニールを服薬しながら上手な介護、対応を行うようにしましょう
レミニールの用法用量
レミニールの用法用量を解説します
レミニールには4mg、8mg、12mgの3種類があり（錠剤（通常タイプ・口腔内崩壊錠タイプ）・内服薬があります）、1日2回の服用です
通常、成人には1日8mg(1回4mgを1日2回）から開始し、4週間後に1日16mg(1回8mgを1日2回）に増量し服用します
症状に応じて1日24mg(1回12mgを1日2回)まで増量できますが、増量する場合には変更前の用量で4週間以上投与した後に増量します
レミニールの副作用
消化器系副作用
消化器系副作用はレミニールに最も多くみられる副作用です。悪心、嘔吐、食欲減退などが主なものです
消化器系副作用は服薬開始直後にみられることが多いですが、レミニールを16mgに増量してから2力月経てから食欲不振が出現した事例もあります
神経系副作用
浮動性めまい、頭痛、傾眠などの副作用がみられると報告されています。しかし、この副作用が現れることは稀だと言われています
副作用への対策
消化器系副作用に対しては、慣れてくるといわれていますが、状況によっては早めにレミニール服薬を諦めるほうがよいかもしれません
服用で効果がみられた事例・評判
75歳女性のレミニール服用事例
アルツハイマー型認知症と診断されたこの女性は、1、2年前から物忘れ、同じことを何回も聞いてくるよういになり、症状は緩徐に進行・悪化しています。
慣れていることはできるが頼みごとや新しいことができなくなってきました。以前に比べて怒りっぽい、意欲がない、日中うつらうつらしていることが多いです。食事をしたことがわからなくなってきています。かかりつけ医から高血圧、高脂血症の薬を処方されていますが、服薬状況があやしい、飲み忘れが多いとのことです
アルツハイマー型認知症と診断され、レミニール8mg/日から開始しました。劇的な変化はみられなかっですが、MMSEという神経心理検査の1つで、初診時の14点から3力月後には20点に改善しました。記憶に関する課題に改善はみられないですが、日時や場所に対する見当識や計算、図形の模写などで改善が認められています
69歳男性のレミニール服用事例
この男性もアルツハイマー型認知症と診断されレミニールを処方されました。レミニール服用前の状態は、言動がはっきりしない、元気がない、活発さがない、イライラすることが多かったといいます
レミニール8mg/日を開始し2週後の診察で妻は、ぼーっとしていることが少なくなった、会話が少し増えてきた、イライラすることがなくなったといいます。
4週後には、行動や言動が活発になった、言葉数が増加し家族の会話に参加をするようになった、自分から希望を言うようになった、いろいろなことに関心が出てきました。レミニールを16mg/日に増量し、2力月後には、外出が増えてきた、本を集中して読めるようになってきたなど、意欲が改善してきました
レミニールは、アリセプトと同様に患者さんの意欲や行動、言動を活発化させる作用がみられ、生活障害の改善効果が認められています
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