認知症患者がかかりやすい感染症とインフルエンザ予防
認知症患者の場合、尿路感染症や皮膚感染症をはじめとする各種感染症の前兆や発症に気づくことが遅くなります 介護者や家族、周囲にいる者が早めの発見をするため、観察を怠ることのないようにすることが大事です
認知症患者の場合、尿路感染症や皮膚感染症をはじめとする各種感染症の前兆や発症に気づくことが遅くなります 介護者や家族、周囲にいる者が早めの発見をするため、観察を怠ることのないようにすることが大事です
認知症患者の場合、「トイレがどこかわからない」「ズボンや下着をおろして排泄することがわからない」ことなどが原因で失禁に至ることが少なくありません(機能性尿失禁) このような状況に麻痺や関節の拘縮などが加わると、認知症患者本人や家族介護者にはおむつ交換、更衣、身体の清潔、汚れ物の洗濯などの身体的経済的・心理的負担が増大しかねません
認知症による認知の障害は、自らの意思で飲み水を手にすることや飲水することを困難にします 在宅で療養・生活する認知症患者の場合、一般高齢者以上に水分が補給できない状況や脱水におちいりやすいです。また、慢性・持続的な水分や食物の摂取不足は、急激な全身状態の悪化をもたらすことにもなりかねず、認知症患者の、生命を脅かしかねないことは言うまでもありません
食物を認知し、ロに入れ、咀嚼することは、大脳皮質によってコントロールされています。咀嚼や嚥下の障害は、一般高齢者にも見られるものであり、その...
認知症患者においては、中核症状や周辺症状などによって定期的に食事が摂取できなかったり、拒食によって低栄養状態や病的な痩せにおちいったりしやすい反面、活動量の低下や過食による過剰栄養・肥満におちいることもまれではありません 認知症患者自身や家族介護者にとっては食事療法を確実に行うことは容易ではありません
認知症にかかると、認知症に伴う平衡バランス感覚や危険認知能力の低下、さらには活動意欲の低下に伴う下肢筋力の低下などによって、容易に立位時や歩行時にバランスを崩し転倒が起こりやすくなります 加えて、座っているときにおいては、身体の前後・左右いずれかへの傾きの強まりや、就寝時においてはベッドの高さが認識できずに移動しようとして転落に至ることがあります
広辞苑によれば、「見守り」とは、「①見て番をする。事か起こらないように注意して見る。②じっと見つめる。熟視する」とあります この「見守り」という言葉は、従来、小児看護学や精神看護学ではケア実践用語の1つとして用いられてはいましたが、認知症の看護・介護においてはほとんど認知されていませんでした
認知症高齢者が精神科や神経内科の外来に通院している時に、精神症状の悪化、身体合併症の出現などにより入院を考えなければならない場合が出てきます そのまま通院でよいのか、入院させるべきかの判断に迷うことがあります
「声かけ」とは、認知症高齢者と家族の介護者の受信と伝達を司るコミュニケーションとは異質なもので、「言葉」というツール(道具)によって認知症高齢者の日常生活行動や、よりよい人生を生み出していくものです。認知症高齢者が思い起こしたり、認識できるようにするための手法の1つに「声かけ」が存在します
認知症の人は、しばしば詐欺の被害に遭います。 認知症患者の家族がお金の管理や使い方をしっかり見張る必要があります。