認知症と告知されたら家族がすべきこと、してはならないこと【認知症と付き合う方法】

認知症の告知を本人にするかどうか

ここでは、認知症と告知されたら家族がすべきことはどのようなことでしょうか

認知症の告知を本人にするかどうか、告知をする場合はどのようにしたらいいのか、してはならないことはどんなことかなどを解説します

認知症と告知されたら家族がすべきこと

家族がすべきこと

あわてず、落ち着き、落ちこまない

本人を動揺させるような言動をとらない

認知症という病気について正しく知る

家族全員でかかわり、役割分担して支える方法を話し合う

担当医と密接にコミュニケーションをとる

公的支援、相談窓口、家族会、施設などを積極的に利用する

本人が体の病気にかかったり、ケガをしたりしないように気をつける

認知症の告知を本人にするかどうか

認知症の告知方法

病院のお医者さんも認知症の告知を本人にするかどうかを迷う方も多いです。

ですが、お話ししたほうが本人にも家族にもよい状況をもたらすという意見が多いです

それは、認知症は本人と家族が一緒に向き合うことが求められる病気だからです

とはいえ、本人にいきなり告知するのは良くありません。まず、家族に本人が、認知症であることをお話しし、認知症がどんな病気なのか、今後の見通しや医学的にできることなどを説明することが大切です

その後、家族といっしょの席で本人にお話しするという段階を踏む必要があります

家族にとって認知症の告知は、ある意味では、本人以上に大きなショックを受ける出来事です。そのため本人が知る前に心を落ち着け、なにをすベきか考える時間が必要です。その点から見ても、まず家族に告知することが大切だといえます

認知症は進行性の病気ですが、接し方や日常生活の過ごし方、身体的病気の予防、薬物療法などで、進行を遅らせたり、よい状態を保つことが可能です

家族になによりもしていただきたいのは、本人の心の状態に思いをめぐらし、寄り添う気持ちで接することです。それが、これから認知症と付き合っていくことに共通する接し方の基本となります

認知症と告知されたらこう接しよう

告知の時にしてはならないこと

以下は、認知症の告知方法の例です

「人は歳をとるにともなって身体のあらゆる機能が衰えます。脳の機能も例外ではないのですが、あなたの脳の機能は、一般の老化よりも少し進んでいるようです。認知症かもしれませんね。」

「認知症は少しずつ悪くなりますが、だからといって急に進んでなにもわからなくなるようなことはないんですよ。物忘れが進むのを遅らせる薬もあります。他の病気になると認知症が進むことがあるので、治療や予防のために定期的に通院してくださいね」

「薬で症状が落ち着くんですって」

「定期的に病院で先生に診ていただけば安心ですね!」

「いつもそばにいるからね!」

告知の時にしてはならないこと

無理に励ましたり、気休めを言うのは厳禁

「認知症だってはっきり先生に言われたでしょ!」ときつく断じてはいけない

「これからが思いやられる」といったネガティブな言葉をロにするのはNG

認知症との付き合い方

認知症との付き合い方

認知症は、長生きしたらだれでもなる病です

早いか遅いか個人差はありますが、90代に入れば2人に1人は認知症になりますから、明日はわが身だと思ったほうがいいのです。だから本当は、”恥ずかしい病”でも”なってはならない病”でもないのです。だれもが認知症とどう付き合って生きていくかが問われます

「長生きすればぼけることはある」という認識は、昔から皆が持っていた共通感覚であり、認知症高齢者に安堵感を生み出します。それまで表情を硬く、物忘れや認知症を否定しようとしていた認知症のご家族も多少表情がやわらいでくるでしょう

そして、認知症が進まないためには、薬(抗認知症薬)の服用と認知症との付き合い方が大切になることを伝えます

認知症との付き合い方は、深刻にならず、あわてず、ゆっくり付き合うことが肝要です

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